ICTは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略です。
塾や学校などでPCやインターネットを活用した授業のことです。
具体的にはオンライン授業や動画授業などがあります。
大きくわけて2つの種類があります。
A.ZOOMやTEAMSを活用した双方向のオンライン授業
B.予め収録されている動画を視聴するオンライン授業
A.ZOOMやTEAMSを活用した双方向のオンライン授業について
メリット
生徒がさぼるのが難しい
先生が前にいてるわけですから、さぼるのは難しいです。
デメリット
回線の問題
学校などは当然鉄筋コンクリートでできているので、そもそも電波が届きにくいので、安定した回線をいれようと思えば、各教室ごとにルーターを置かないといけない。
そして、学校だけでなく、各家庭も安定した回線とそこそこ性能のよい端末が求められるのです。
日本はインターネットのインフラは実は遅れていると言われていて、おとなり韓国と比べても、回線は悪いといわれてます。
なので、全生徒出来るかというと、難しいと思います。
ユーチューブを見るのとはわけが違うのです。
講師から生徒の様子があまりわからない
実際の授業だと、授業中に生徒のところに行って、ちゃんとノートをとっているかとか、授業についてこれているかの確認ができます。
しかし、オンライン授業では生徒の表情は見えていても、手元は見えないのでそこまでの確認ができないのです。
せいぜい、表情をみるのが限界ですが、回線が悪い場合は画像も安定しないので、表情も見れない場合もあります。
授業の質は落ちる
当然ですが、教師・講師はオンライン授業のトレーニングなどやったことはありません。
なので、ベテランの講師ほどオンラインに合わせた授業ができるか怪しいです。
生徒・講師ともにストレスがたまる。
実際問題、PCにむかって、3時間~4時間集中して画面を見つめるというのは難しいです。
大人であれば、コーヒーでものみながらお菓子かじって、休憩入れながらだらだら聞けるかもしれませんが、子供だと歯止めが効かなくなるリスクのほうが高いので難しいでしょうね。
B.予め収録されている動画を視聴するオンライン授業
メリット
授業料を下げることが出来る。
これは塾の話ですが、人件費を下げることが出来るので、授業料を安くできます。
たとえば、当塾では5教科25800円、受講時間は無制限にしていますが、集団、個別ともに無制限でこの授業料をするのは難しいと思います。
授業・解説がわかりやすい
映像授業は見てるだけはわからないのでは、と思う人もいるかもしれませんが、映像授業はプロの講師がなんども取り直して、どうすれば生徒に伝わるかを考えられて作られているので、すごくわかりやすい解説になっています。
自分のペースで勉強できる
覚えるのが、難しいところは何度も見直せばいいですし、教科書を読めばわかるようなところはまるまる、動画をカットすることもできます。
わからないところは、教室にいる先生にきけばいい
完全なオンライン教材では無理ですが、通塾するタイプのオンライン授業であれば、わからない箇所は教室にいる講師に質問することができます。
デメリット
個別指導ほどはオーダーメイドの授業にはならない。
ここでいう個別指導とは、生徒二人までの個別指導をいいます。
個別指導であれば、例えば、Aという問題ができなければ、とりあえず、Bをやってみて、それができたらAにもどるというように、一つひとつ生徒の課題を見ながらの指導が可能です。
あるいは、この問題は難しいからしなくてもOK、この問題は絶対にとけないといけない、どの「ジャッジ(判定)」をする講師がすぐ横にいて、伴走しますが、そのレベルまでは難しいです。
ただし、これが生徒3人となってくると、演習中にならざるを得ないのです。
オンラインについて
中学生ではICT授業は始まったばかりですが、高校ではすでに代々木オンライン、河合マナビス、東進衛星予備校、ウィングネットといったビジネスが随分前からあります。
ただ、これらはすべて、双方向ではありません。
私も昨年はコロナのため双方向のオンラインの集団授業をしたことがありますが、生徒の学力向上という視点で見ると、いろいろと難しいのではないかと思います。
双方向のオンラインをするなら、ちゃんと塾に行ったほうが効果は高いと思います。