今回は、「通知表オール2」「5教科合計100点」という成績のお子さんにとって、塾に通う意味があるのか?というテーマでお話しします。
■ そういう子、実際にいます
まず、個別指導塾には、そういった成績の生徒さんも一定数いらっしゃいます。
「そんな成績で塾に行って意味があるの?」と思われるかもしれませんが、答えはYESです。ただし、目的と方法をきちんと考える必要があります。
■ 提出物で通知表の評価は上がる
最初に知っておいていただきたいのは、通知表の評価(=内申点)はテストの点数だけで決まるわけではないということです。
むしろ、多くの公立中学では以下のような観点も含めて成績がつけられます。
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提出物を期限までに出しているか
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授業態度(話を聞く姿勢、ノートの取り方)
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授業中の発言や積極性
この中で、特に提出物は、比較的改善しやすく、内申点アップにつながりやすい項目です。
実際、学校の先生は「きちんと出しているかどうか」をしっかりチェックしています。
だからこそ、成績が振るわなくても、まずは提出物を出す習慣をつけること。
これが塾に通う第一の目的になります。
■ 成績より「生活態度」が先
塾に来る前に確認したいのは、「成績を上げたいかどうか」ではありません。
それよりも、
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授業に出る意思があるか
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授業中に寝ないか
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与えられたことをやるつもりがあるか
この生活態度こそが最優先です。
■ アシストではこう伝えています
授業中に寝る生徒には、アシストでははっきり指導します。
「授業中に寝るというのは、相手に対して『お前の話は眠い、聞く価値がない』と言っているのと同じだよ。」
これは、ただの注意ではありません。
他人に対する大きな無礼だからです。
私たちは生徒にこう問いかけます:
「もし、友だちに『お前の話つまらんわ』って言われたら、どう思う?」
「それを君は、無言で先生にやってるんだよ。」
授業というのは、先生と生徒の信頼関係の中で成り立ちます。
だからこそ、アシストでは授業中に寝たり、わざと鉛筆を置くような生徒には、あいまいな注意ではなく、厳しく指導します。
■ 高校入試に「内申で評価してくれる高校」もある
大阪府には、学力テストよりも通知表の評価(内申)を重視する高校もあります。
この場合、提出物を真面目に出していれば、テストの点数が多少低くても、進学のチャンスは残ります。
逆に、提出物を出さない=やる気がない=1がつく=進学先がなくなるという現実もあります。
そうならないために、塾でやるべきことはシンプルです。
■ 塾で最初にやるべきこと
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学校の提出物を期日までに終わらせる
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授業中にしっかり起きて話を聞く
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最初は丸写しでも構わないから、とにかく提出する
この3つを守るだけでも、内申は少しずつ上がっていきます。
実際、最初は100点(5教科合計)だった生徒が、内申を2→3に上げて、選べる高校が増えた事例もあります。
■ 作文も、対話から始まる
国語が20点しか取れない子に、いきなり「600字の自由作文を書きなさい」と言っても無理があります。
でも、個別指導なら、先生との会話の中で少しずつ言葉を引き出すことができるのです。
「原案:生徒」「作文:先生」でも構いません。
それで、1がつくことはありませんし、学校の先生も「きっと誰かが手伝ったんだろう」と思う程度です。
でも、それで十分です。
■ アシストでは、オール2・100点の生徒も受け入れます
私たちアシストでは、通知表がオール2、5教科で100点といった生徒さんでも、全力でサポートします。
ただし、条件が一つだけあります。
■ 授業を「放棄しない」こと
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授業中に寝ないこと
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鉛筆をわざと置かないこと(無言の拒絶をしないこと)
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他の生徒の妨げにならないこと
これが守れるなら、私たちは全力で寄り添います。
「まずはやることをやる」。その積み重ねが、未来を変えていきます。