小中高の個別指導と中堅私立中学受験のアシスト

英語が苦手な生徒ほど、英単語を軽視している

英語の成績を上げるうえで、英単語は避けて通れません。

「7割は英単語で決まる」と言う人もいれば、「9割だ」と言う人もいます。数字の正確さはともかく、英単語が英語学習の中心にあるという点では、現場の指導者の多くが一致しています。

もちろん、英単語だけで英語が完成するわけではありません。英文法、英文解釈、長文読解、リスニング、英作文など、英語にはさまざまな力が必要です。しかし、英単語が入っていなければ、それらの勉強自体が成立しにくくなります。

英単語は、英語の点数を上げるための追加要素ではありません。中位以上の成績を取るための土台です。

英語が苦手な生徒は、文法以前に単語で止まっている

英語が苦手な生徒を見ていると、かなり多くの場合、英単語をきちんと覚えていません。

本人は「文法が苦手です」「長文が読めません」と言います。しかし、実際に英文を読ませてみると、文法以前に単語で止まっていることが多いです。動詞の意味がわからない。名詞の意味があいまい。接続詞や熟語を知らない。この状態では、英文の構造を考える以前に、文の意味が取れません。

たとえば関係代名詞を勉強しても、文中の単語がわからなければ、先行詞がどれか、動詞がどれか、どこまでが修飾部分なのかを判断することが難しくなります。長文読解も同じです。単語がわからなければ本文の意味が取れず、設問の根拠も探せず、選択肢の比較もできません。結果として、読解ではなくなんとなく選ぶだけになります。

英単語があるから上位に行ける、というよりも、英単語がないと中位以上に行くための土台に立てないのです。

中学生は「文法をやって勉強した気」になりやすい

中学生の場合、英語の勉強というと文法ワークを解くことが中心になりがちです。もちろん文法の理解は必要です。しかし、文法問題を解いただけで英語ができるようになるわけではありません。

たとえば過去形の単元を学習していても、visit、uncle、yesterday などの単語の意味が入っていなければ、英文全体の意味は取れません。それでも生徒は「過去形はやりました」と言います。文法ワークを進めた、穴埋め問題を解いた、並び替え問題を解いた、だから英語を勉強した。この感覚になっている生徒は少なくありません。

文法を理解し、単語を覚え、英文の意味が取れるようになって初めて、その単元を勉強したと言えます。

中学英語は、単語不足をごまかせることがある

中学英語では、単語を本格的に覚えていなくても、定期テストである程度点数が取れることがあります。教科書本文を覚えている、ワークで似た問題を解いたことがある、文法の形だけで答えが決まる。こうした理由で、一文ずつ正確に読めていなくても点数が取れてしまうことがあります。

そのため、中学生のうちは英単語を軽視していても成績が大きく崩れない生徒がいます。しかしそれは本当に英語が読めているわけではなく、テスト形式に助けられているだけです。

この「ごまかし」が、高校英語に入ったときに大きな差になります。

高校英語では、単語不足が一気に表面化する

高校英語では、中学のようなごまかしが効きにくくなります。初見の長文が増え、文章量も増え、抽象的なテーマも増えます。設問や選択肢も長くなり、本文の表現が別の言い方に置き換えられることも増えます。本文を本当に読めていないと、正解にたどり着けません。

中堅以上の高校や大学受験を見据えた模試では、英語で安定して点数を取るためには長文をある程度正確に読む力が必要です。このとき、単語不足の生徒は一気に苦しくなります。わからない単語が多い、本文の意味が取れない、設問の根拠が探せない、時間も足りない。結果として、合格点に届かなくなります。

高校英語では、英単語は「やれば伸びる勉強」であると同時に、「やらなければ下がる勉強」でもあります。英単語をやる生徒とやらない生徒で、成績が二極化しやすいのはここが理由です。

長文は、わからない単語が少し増えるだけで読めなくなる

英語指導の現場では、長文の中でわからない単語が3%を超えると文章を深く読むことが難しくなり、5%を超えると内容を正確につかむことがかなり難しくなる、と言われています。有名予備校講師が指摘している数字ですが、実際に指導していても、この感覚は当てはまると思っています。

3%や5%は小さく見えるかもしれません。しかし100語の英文で3〜5語、300語なら9〜15語、500語なら15〜25語わからないということです。しかも、わからない単語が筆者の主張、理由、対比、結論に関わる語だった場合、文章の流れそのものが見えなくなります。

英単語不足は「少し意味がわからない」という問題ではありません。長文全体の理解を壊す問題です。

長文読解のテクニック、たとえば段落構成をつかむ力や接続詞を読む力は大切です。しかしそれらは、単語がある程度わかっていることが前提です。英単語が足りないまま長文を解くことは、地図が読めないまま目的地を探すようなものです。なんとなく進むことはできても、正確にはたどり着けません。

リスニングも、単語と会話表現を知らなければ聞けない

リスニングが苦手な原因は、耳が悪いからではありません。そもそも単語を知らない、文字では見たことがあっても発音と結びついていない、会話でよく出る表現を知らない。こうしたことが原因になっている場合がほとんどです。

たとえば Would you like to〜? や I’m looking forward to〜. などの表現は、会話では一瞬で流れます。一語ずつ文法的に考えていたら間に合いません。表現ごと知っていて、音で聞いた瞬間に意味が浮かぶかどうかが重要です。

知らない単語は、何回聞いても基本的にはわかりません。リスニング対策でも、英単語と会話表現の暗記は欠かせません。

高校生は、中学英語の土台が怪しいことが多い

高校生で英語が苦手な場合、高校英語が難しい以前に、中学英語の土台が怪しいことがよくあります。be動詞と一般動詞の区別があいまい、不規則動詞を覚えていない、助動詞の後ろに原形が来ることが定着していない。こうした状態で高校英語に入ると、上に積み上がるどころか最初から崩れた状態になりやすいです。

高校英語が苦手な場合は、必要に応じて中学英語まで戻ることが大切です。これは遠回りではありません。抜けた土台のまま高校英語を続けるほうが、むしろ遠回りです。

英検を、英単語学習の目標として活用する

英単語の大切さはわかっていても、「覚えなさい」と言うだけでは続きません。特に英語が苦手な生徒ほど、単語暗記を後回しにしがちです。

そこで当塾では、英検を英単語学習の目標として活用しています。英検は単なる資格試験ではなく、単語・長文・リスニング・英作文を段階的に積み上げるための学習目標として使いやすい試験です。

指導の実感として、各級の位置づけはおおむね次のように考えています。

– 英検4級:小学校英語の完成から中1内容の確認
– 英検3級:中2内容の定着
– 英検準2級:中学英語の完成から高校英語の入口
– 英検2級:大学受験英語の基礎作り

特に英検2級は重要で、2級レベルの単語がある程度入っていると、大学受験の標準的な長文に入りやすくなります。逆に2級レベルの単語がほとんど入っていない状態で大学受験長文に入ると、知らない単語が多すぎて読解どころではなくなります。

英検を使うことで、覚えるべき単語と表現が具体的になります。また、英検では覚えた単語が長文・リスニング・英作文で実際に出てくるため、「暗記だけ」で終わらず、読む・聞く・書く力につなげやすくなります。

当塾では英検合格だけを目的にするのではなく、英検の学習を通して英単語を継続的に覚え、英語の総合力を積み上げることを重視しています。

当塾の指導について

英語が苦手な場合、原因は一つとは限りません。単語不足なのか、中学文法の抜けなのか、英文を読む練習が足りないのか、音と意味が結びついていないのか。そこを一つひとつ確認しながら、必要なところまで戻って立て直していきます。

高校生であっても、中学単語・不規則動詞・基本文法・基本例文が抜けている場合はそこまで戻って確認します。中学生であっても、文法ワークを進めるだけでなく、単語を覚えているか、英文の意味が取れているか、音で認識できるかまで確認します。

段階を踏んで土台を固めることで、英語は安定しやすくなります。

まとめ

英語が苦手な生徒の多くは、文法以前に英単語を覚えていません。中学英語ではテスト形式に助けられてごまかせることがありますが、高校英語では通用しなくなります。長文・リスニング・英作文、どの分野も英単語が土台です。

当塾では、必要に応じて中学英語まで戻りながら、英検を活用して英単語を段階的に積み上げる指導を行っています。英語の成績でお悩みの場合は、まず一度ご相談ください。

前版と比べて、構成の順序を「ごまかせる→表面化する→長文・リスニングの根拠→高校生の中学抜け→英検活用→塾紹介→まとめ」と整理し、まとめも短く締めました。いかがでしょう。

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