塾を変えようか迷っている保護者の方へ。
「今の塾でいいのだろうか」「このまま続けても伸びないのでは」と感じるとき、
つい“環境を変えること”が解決に思えるものです。
しかし、すべてのケースで転塾が正解とは限りません。
ここでは、むしろ今の塾を続けたほうがいい場合について整理してみました。
👉 塾に行っても成績が上がらなかった子が、アシストで変わったケース
1.子どもが今の塾を気に入っていて、成績も下がっていない
保護者から見て不安でも、子ども本人が落ち着いて学べているなら、
すぐに塾を変える必要はありません。
成績が大きく下がっていない段階で環境を変えると、
子どもが「また一からやり直し」と感じてやる気をなくすこともあります。
まずは親子でよく話し合いましょう。
2.そもそもお子さんは塾のいうことを聞いていますか?
出された宿題をきちんとこなす、授業中に私語をしないなど、
基本的なルールを守れていますか?
この部分が整っていないと、どんな塾に通っても同じ結果になります。
まずは今の塾でできることをやり切ることが大切です。
3.お子さんの言い分を鵜呑みにしていませんか?
子どもは、親の前と塾の先生の前で言うことが違うこともあります。
どちらか一方の意見だけで判断せず、
先生の話も聞き、両方の意見を照らし合わせて判断しましょう。
4.塾以外の生活習慣や行動に問題はありませんか?
部活・習い事・スマホ・睡眠など、
勉強以外の部分でキャパオーバーになっていませんか?
塾を変えても生活リズムが整わないと、成績は上がりません。
5.そもそも本質的に“やる気”がありますか?
やる気を出させるのは塾の大切な役割です。
しかし、まったくやる気の欠片もなく、
授業や指導そのものを生徒が拒否している状態では、
どんな塾でも成果を出すことはできません。
塾は“魔法の場所”ではなく、あくまで努力を支える環境です。
まずは、最低限の「やる姿勢」があるかどうかを見直してみましょう。
たとえば、学校の宿題を期限内に提出できていますか?
たとえ答えが写しでもかまいません。
期限を守って提出するという行動は、
「任されたことを完了させる」小さな約束の積み重ねです。
学びは、この小さな約束を守る構造の上に積み上がります。
それができるようになって初めて、塾の支援が生きてきます。
やる気の芽は、環境ではなく約束を守る行動の中から育っていくのです。
なお、転塾で成果が出るのは、
「仕組みを変えた」ケースが多いです。
具体的にはこちらの記事もご覧ください:
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