小中高の個別指導と中堅私立中学受験のアシスト

YouTubeやAIがあっても、なぜ塾が必要なのか

〜「人が人を教える」ことの意味を、もう一度考える〜

最近、「YouTubeで学べる」「AIが教えてくれる」といった声をよく耳にします。
確かに、どちらも素晴らしいツールです。
映像授業はわかりやすく、AIは一瞬で答えを出してくれる。

けれど私はこう思います。
それでも塾が必要なのは、“人が人を育てる”学びがあるからです。

ここでは、「YouTubeやAIと塾は何が違うのか」という問いに、
実際の教育現場で日々感じていることからお答えします。


塾は「集中できる環境」そのものである

どんなに良い教材を使っても、集中できなければ成果は出ません。
家ではスマホやテレビ、家族の声──気が散る要素が多すぎます。

塾は、学ぶために設計された特別な空間です。
机に向かう他の生徒、静かな緊張感、見守る講師の目線。
その“空気”が、自然と生徒を勉強モードに切り替えます。

AIやYouTubeはツールですが、塾は「場」です。
つまり、人が集中するための環境そのものが価値なのです。


「いつでも質問できる」安心感がある

YouTubeは一方通行。
AIは会話できますが、理解してはくれません。

塾の先生は違います。
生徒の表情や声のトーン、鉛筆の動き、沈黙の長さ──
そうした“間”の中から理解度を察します。

AIは答えを出しますが、
人は「気づかせる」ことができる。

質問が苦手な子にも、自然と話しかけやすい雰囲気を作る。
この距離感こそが、AIにもYouTubeにもない、人間だけの力です。


YouTubeの授業は素晴らしい──だが「あなたに合っている」とは限らない

YouTubeには名講師が多く、授業の質も非常に高い。
しかし、それが「今のあなた」に合っているとは限りません。

勉強には“相性”があります。
テンポが速すぎてついていけない子、
逆にゆっくりすぎて退屈になる子。

同じ単元でも、「文法から入るほうが理解しやすい子」もいれば、
「例文から入ったほうが記憶に残る子」もいます。

YouTubeは“平均的な生徒”を想定して作られています。
一方で、塾はその子に合わせてテンポも内容も変えられる。

AIや動画がいくら優れていても、
「あなたに必要な説明」をしてくれるとは限らない。
だからこそ、塾には“個別の最適化”という価値があります。


AIは便利だが、完璧ではない

AIは正確で、すぐに答えを出してくれます。
でも、AIは間違えます。
しかも、その間違いは一見正しそうに見える。

つまり、AIを使いこなすには、
AIの間違いに気づけるだけの力が必要です。

AIを正しく使うためにも、
「自分で考える基礎」がなければなりません。

塾では、AIが出した答えを鵜呑みにせず、
「なぜそうなるのか」「どこが違うのか」を一緒に検証します。
AIを“使われる側”から、“使いこなす側”へ導く。
それが、塾の使命です。


YouTubeは間違いを指摘してくれず、工程管理をしない

YouTubeの授業は素晴らしい。
でも、見て終わりになることが多い。

理解が止まっても、動画はそのまま進み、
多くの生徒は「見た=わかった」と錯覚してしまう。

さらに、YouTubeは“工程管理”をしません。
「どこまでできているか」「次に何をすべきか」を
確認してくれる人がいない。

塾では授業後に理解度をチェックし、
「次に何をやるか」「どのくらい復習するか」を明確に示します。
そして、それを“伴走”しながら進めるのです。

YouTubeが「教える場」だとすれば、
塾は「学びを完結させる場」。
ここに、両者の決定的な違いがあります。


AIは工程を“管理”できても、“心”は読めない

AIは学習データを分析して、計画を立てることが得意です。
しかし、それは“外から見える数値”に過ぎません。

AIは、「なぜできなかったのか」を理解できません。
たとえば、
眠くて集中できなかった。
昨日の失敗で落ち込んでいる。
家庭のことで心が乱れている。

こうした“内面”を読み取ることはできないのです。

講師は、生徒の目の動きやため息の長さ、筆圧の変化でそれを察します。
「今日は無理せず復習にしよう」「ちょっと話を聞こう」──
そうした微調整が、子どものやる気を守ります。

AIが管理できるのは「スケジュール」。
塾が支えているのは「心の流れ」。


生徒と進路に“合わせる”力

AIは「全体最適化」が得意。
でも、塾の仕事は「個別最適化」です。

成績・性格・志望校・生活リズム──
すべて違う生徒に、同じ道筋は通用しません。

たとえば、
この子は理屈より体感型だから、先に演習を増やす。
この子はプレッシャーに弱いから、模試の頻度を減らす。
この子は英検で得点を先取りできるように戦略を立てる。

これらはデータではなく、“人の観察と経験”でしか判断できません。

塾は、AIのように「平均的な最適解」ではなく、
その子のための最短ルートを一緒に探します。


最新の進路情報をもとに「今の現実」を伝えられる

AIが扱うのは「過去データ」。
塾が扱うのは「今年のリアル」。

今年、推薦枠が増えた高校。
評定基準が変わった大学。
実際に合格した生徒の内申点。

こうした情報は、現場のネットワークと経験でしか得られません。

つまり、AIは“地図”を持っているが、
塾は“現在地”を知っている。

進路指導とは、
「どこに行けるか」ではなく、「どう行くか」を共に考えること。
それを現実的に導けるのが、塾の強みです。


授業とは「人・空間・情報・設計」を統合した“体験”

私が考える“授業”とは、
黒板の前で話す時間だけではありません。

集中できる空間。
いつでも質問できる安心感。
生徒一人ひとりに合わせた設計。
最新の進路情報を反映した戦略。
そして、それらを支える人間のまなざし。

このすべてを含めて、私は「授業」と呼んでいます。

だから、塾の授業は知識の提供ではなく、学びの設計。
AIやYouTubeが再現できない、“人の手で組み上げた教育体験”です。


AIは“道具”、塾は“環境”

AIやYouTubeは、これからも進化していくでしょう。
しかし、教育の中心にいるのは、いつの時代も“人”です。

AIは知識を支え、
塾は学びを支える。

AIは答えを出し、
塾はその答えに“意味”を与える。

YouTubeは教えてくれる。
AIは答えてくれる。
でも塾は、“あなたを育てる”。

だから私はこう断言します。
「AI時代に塾はいらない」のではない。
「AI時代だからこそ、塾の価値が問われている」のです。


アシストはAIや映像授業を「使わない塾」ではない

では、アシストは映像授業やAIを使っていないのか?
──そんなことはありません。

私たちは、むしろ積極的にAIも映像授業も活用しています。

個々の授業を見れば、
プロの講師が何度も取り直した映像は完成度が高く、
生徒の理解を深める上で非常に有効です。

AIもまた、授業の中で“分析”や“練習支援”に使っています。
ただし、それらはあくまで、
塾が提供する体験を支える“ツールのひとつ”にすぎません。

AIや映像は、学びを広げるための道具。
本当に生徒を伸ばすのは、
そのツールをどう使うかを導く“人”の力です。

アシストは、テクノロジーと人の指導のどちらかを選ぶ塾ではなく、
両方を融合する塾です。

AIと人がそれぞれの強みを活かして、
一人ひとりの学びを完結させることを目指しています。


まとめ

観点 AI/YouTube 塾(アシスト)
集中環境 家で1人 学びに集中できる空間
質問対応 一方向/自動応答 察して導く人間の対話
学習管理 自動化・スケジュール 人が伴走し、工程全体を見守る
間違い対応 指摘なし・誤判もあり 間違いに気づかせ、修正させる
個別最適化 データベースによる 生徒の性格・目標・志を踏まえる
進路情報 過去データ 最新の現場情報
教育目的 知識伝達 人の成長支援
AI・映像の扱い 主役 サポートツール

お問い合わせ

AI教材を使っても続かない。
動画授業を見ても、身についていない。

そんなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
個別指導学院アシストでは、
AIもYouTubeも味方につけながら、
“人が人を育てる学び”を大切にしています。

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生徒自身が考えるプロセスや、自分で自分のことを考える力を身につける力を大切にし、『自分でできる勉強の仕方』を伝えます。私達は正しい意思決定ができるよう受験情報を保護者並びに生徒の皆様にお届けします。 人生の主人公は生徒自身です。私達は勉強を通じて、自立できる力を身につけられるようアシストします。

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