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中学受験の国語で点を取るには?|構造読解×設問分析で“得点力”を伸ばす個別指導アシスト(大阪市城東区・関目)

中学受験の国語で点を取るには?

― 構造読解から「得点力」へ。個別指導アシストの国語対策

🎯 「読めているのに、点が取れない」子が多い理由

中学受験の国語では、文章量・設問の複雑さ・語彙レベルが一気に上がります。
「内容は理解しているのに、点に結びつかない」――この壁にぶつかる子が多いのです。

その理由はシンプルで、
「理解」と「得点」の間に、もう一段階“構造処理”が必要だからです。

文章を読んで意味をつかむだけでは不十分。
“どこに何が書かれていたか”を整理し、
“設問がどの情報を求めているか”を素早く判断する力が求められます。

🧠 中学受験の国語は「構造」+「情報整理」の競技

一般的な国語と中学受験の国語の違いを、まず整理します。

項目 学校・一般国語 中学受験国語
文章量 300〜800字程度 3,000〜5,000字
求められる力 文構造理解 情報の取捨選択・要約力
設問タイプ 内容理解中心 理由・心情・記述・主張
評価される力 正確な理解 論理的説明+根拠提示
対応力を決める要素 語彙・文法力 情報整理力・設問分析力

つまり中学受験の国語は、
「読書」ではなく“情報処理競技”に近い。
理解の速さよりも、整理・抽出・再構成の精度で勝負が決まります。

📘 出口式『論理エンジン』で「基礎読解」を鍛える

アシストでは、まず**出口汪先生の『論理エンジン』**を使い、
「文の構造を正確に読む力」を徹底的に養います。

これは国語の“基礎体力”にあたります。

  • 主語・述語・修飾語の関係を整理する

  • 指示語・接続語を手がかりに文脈を追う

  • 段落構造を可視化する

この段階で、“読むことそのものに迷わない”状態をつくります。
ただし論理エンジンは**「構造理解」には最適だが「受験対応」教材ではない**ため、
一定レベルで読めるようになったら次の段階に進みます。

簡単にいうと、論理エンジンでは長い文章を早く読むトレーニングをするには時間がかかりすぎるです。

🧩 設問別の「思考テンプレート」で得点力を上げる

読めるようになったら、
次は「設問をどう考えるか」の型を身につけます。

設問タイプ 考え方の流れ ポイント
理由を答える ①質問文の「なぜ」を確認 → ②接続語「だから/そのため」の前後を探す 答えの根拠は「原因側」にある
心情を答える ①状況変化→②行動→③セリフ→④心情語を整理 心情は“変化”を軸に読む
要約・主張 段落ごとの中心文→共通テーマを抽出 「筆者が一番伝えたいこと」を言い換える練習
記述問題 根拠文+まとめ文=答え 「抜き出し+要約」の型を反復する

このステップでは、考える順序を固定化します。
つまり、「どの問題でも考え方を再現できる状態」にするのです。

🏫 長文読解トレーニングで「情報整理力」を磨く

中学受験の国語では、3,000〜5,000字の長文を読む“持久力”が必要です。
ここで重視するのはスピードではなく、情報を覚えていられる構造化力です。

授業では、

  • 段落ごとに「主題」と「キーワード」に線を引く

  • 人物・状況・心情変化を整理

  • 設問に対応する根拠文をマーキング

これを習慣化することで、
「読んだはずなのにどこに書いてあるか分からない」という状態をなくします。

✏️ 中学受験の国語では「マーキング力」が合否を分ける

中学受験の国語では、
「文章を理解すること」と「設問に答えること」はまったく別のスキルです。

ほとんどの受験生は、読んだ内容を“覚えておく”ことに失敗します。
3,000字を超える長文では、情報を保持できないまま設問に入ってしまうからです。

その差を埋めるのが、**マーキング(印つけ読解)**です。

🧠 マーキングの目的 ― 情報を「整理」しながら読む

マーキングは単なる線引きではありません。
「読む」と「考える」を同時に行うための、思考の整理術です。

マーキングの種類 目的 意識するポイント
主語・述語線(文構造) 何がどうしたのかを明確に 主語と述語をつなぐ線を引く
接続語チェック(矢印) 文と文の関係を見える化 しかし・だから・つまり・たとえば
心情語マーキング(波線) 登場人物の気持ちを可視化 感情語・比喩・行動の変化
主張・要点(四角囲み) 段落の中心文を特定 筆者の意見・要約文
設問対応マーク(番号) 根拠文と設問を対応づけ Q1→段落2、Q2→段落4 など

📖 マーキングの流れ(授業内トレーニング例)

1️⃣ 最初の読みでは、印をつけずに全体を把握
 → “この話は何について書かれているか”をざっくり理解。

2️⃣ 2回目の読みで構造マーキング
 → 主語・述語・接続語・中心文を印で整理。

3️⃣ 設問に入る前に「根拠マーキング」
 → 設問ごとに本文のどの部分に対応するかを特定。

4️⃣ 答えを書いたあと、根拠文を声に出して確認
 → 「この部分を根拠に書いた」と言語化させる。


💡 マーキングを教える塾と教えない塾の違い

  • 「本文を読みなさい」とだけ指示する塾
     → 子どもは“読む行為”が自己流のまま定着。

  • 「どこに印をつけ、どう使うか」を指導する塾
     → 子どもは“読む=整理する”という習慣がつく。

国語の成績差は、読解力そのものよりも“情報の扱い方”の差で生まれます。
マーキングを体系的に指導するだけで、
「読めるけど取れない」から「読めば取れる」へ変わります。


📘 アシストでの指導例(中学受験国語の授業より)

  • 長文は段落ごとに区切ってマーキング練習

  • 自分の線と先生の線を比較して、ズレを見直す

この工程を繰り返すと、
「どの文が根拠になるか」が自然に見えるようになります。


🔚  マーキングは「得点の地図」を描く作業

読解力とは、頭の中だけでなく紙の上で思考を整理する力でもあります。
国語が苦手な子ほど、本文に“何も残さず”読んでいるのです。

線を引く、囲む、印をつける――
そのすべてが、「どこを、どう考えたか」を可視化する記録。

中学受験の国語では、
“正確に読む子”よりも、“構造を残して読む子”が強い。

💬 アシストの中学受験国語 ― 3段階モデル段階モデル

  1. 構造を読む(理解の再現)
     → 論理エンジン・段落構成・接続語理解

  2. 考え方を型にする(設問分析)
     → 理由・心情・主張・記述のテンプレート化

  3. 情報を整理する(得点再現)
     → 長文読解・根拠メモ・時間内処理訓練

この3段階をバランスよく行うことで、
「読めるけれど解けない」状態から「読めば解ける」状態へ導きます。

🔚 結論 ― 「読む技術」と「得点技術」は別物

中学受験の国語では、
“読める力”を“点を取る力”に変える技術が必要です。

そのためには、

  • 論理的に読む(構造読解)

  • 設問ごとの考え方を型にする(再現力)

  • 長文で情報を整理する(持久力)

この三本柱が欠かせません。

アシストの国語指導は、
この“理解と得点をつなぐ部分”を徹底的に鍛えます。

「読める」だけでは終わらせない。
「点が取れる読解力」こそが、アシストの中学受験国語です。

📎 補足 ― 成績を伸ばすための「前提条件」

マーキングや構造読解を身につけるうえで、
最も大切なのは**「講師の指示を素直に実行できる姿勢」**です。

  • 線を引けといえば、引く。

  • 語彙テストを勉強してきなさいといえば、準備してくる。

  • 宿題を出したら、きちんとやってくる。

この基本動作ができるかどうかで、学習の効果は何倍も変わります。
“やり方を教わる”だけでなく、“教わった通りに実行する力”を育てることが、
中学受験で伸びる子の共通点です。

学力診断テストのご案内

「読めているのに点が取れない」「文章を最後まで読み切れない」
そんなお子さまの“今の学力”を、五ツ木駸々堂の過去問題を使って診断します。


診断でわかること

・語彙・構造・記述の3ステップごとの理解度
・本文から根拠を探す力(設問対応力)
・時間配分・集中力・思考の整理の傾向


使用教材:五木駸々堂テストまたは育伸社学力テスト・過去問題(国語・算数)より抜粋
※レベルに応じて小5〜小6範囲から出題します。


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テスト後、講師が採点結果をもとに10分ほどの面談を行い、
今後の学習方針や課題の整理をお伝えします。

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