個別指導との併用で注意すべきポイント
他塾(集団塾)とアシストを併用されたいというご相談をよくいただきます。
目的や状況によっては可能なケースもありますが、注意点も多くございます。
以下に、よくあるご要望別にご説明いたします。
小学生(中学受験)の場合
■「集団授業でわからないところを補いたい」
お気持ちはよくわかりますが、中学受験では「教え方の一貫性」が非常に重要です。
集団塾と個別指導で指導方針や考え方が異なると、お子さまが混乱し、かえって理解が進まないこともあります。
そのため、別塾のフォロー目的での併用は、基本的にはおすすめしておりません。
■「算数のスピードトレーニングの補助をしてほしい」
中学受験の集団塾では、「速く解く」ことに重きを置く塾もあります。
もちろん、そうした指導が必要な場面もありますが、個別指導では丁寧に理解させることを重視しています。
「速く解けるようにしてほしい」というご要望に対して、根本理解を重視するアシストの方針とはアプローチが異なるため、成績向上のためには併用よりも一貫した学習スタイルをおすすめいたします。
中学生の場合
■「集団塾でわからない問題を解説してほしい」
中学生の学習内容は複雑化し、先生によって教え方や考え方に違いが出やすくなります。
そのため、他塾でわからなかった部分を個別で補おうとしても、方針の違いで混乱が生じやすくなります。
「集団塾の授業が合っていない」とお感じでしたら、アシストへの転塾を前向きにご検討いただくことをおすすめいたします。
■「英語・数学は集団で、理科だけ個別指導でお願いしたい」
このような部分的な科目対応も、基本的には可能です。
特に公立中学のカリキュラムであれば問題なく対応できます。
ただし、一部の私立中学では非常に独自色の強い指導が行われている場合があります。
たとえば、
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歴史の授業で大学レベルの独自の歴史観を教える学校
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理科で中学・高校の中間的な内容を教え、教科書に準拠しない授業を行うケース
などでは、個別指導による対応に限界があることをあらかじめご了承ください。
高校生・公立中学生の場合
指導方針が標準化されているため、他塾との併用も比較的スムーズです。
「一部の科目だけ補強したい」「英検対策だけしたい」といったご要望にも柔軟に対応可能です。